Mandolin Player Kzo Ishibashi

石橋敬三と楽しむマンドリンの世界

Category: マンドリン奏法全般

ピックの奴隷になってはいけない。

マンドリンは普通、ピックで弾きます。

でも、僕は家でマンドリンを弾くとき、半分くらいは指で弾いています。

文字通り、ピックを持たずに指で弾いています。

特に作曲してるときなんかは、ほぼ指弾きです。

 

他の楽器の経験がマンドリン演奏に役立つか

僕は、今までマンドリン以外に、エレキギター、クラシックギター、アコースティックギター、バンジョーなどの絃楽器を練習したことがあります。

(※最近はウクレレ動画もアップしていますが、ウクレレ歴は2ヶ月で短すぎるので除外します。)

 

それで、この中で今の僕のマンドリンの技術に一番影響を与えた楽器が何かというと・・・。

 

僕は間違いなく、「クラシック/アコースティック・ギター」と答えます。

ギターは大して上手く弾けないのですが、指で弦を弾くという練習が、マンドリンの演奏にも非常に役立っています。

 

そう、僕はマンドリン演奏においても、指で弦を弾く感覚が大事だと考えています。

 

ピックに自由を奪われる

ピックというのは一つの便利な道具なんですが、どうも扱いが難しいんですよね。

僕も5年ほど前までは、ピックに自由を奪われている感覚が強かったです。

ピックがずれたり、思い通りに動かせなかったり。

ピックを巧みに使って楽器を弾きたいのに、逆にピックに使われてしまっている、そんな感覚になっちゃいます。

 

当時はいかにピックをコントロールしようかということばかり考えていました。

ピックを巧くコントロールして弦を弾く・・・。

そういう意識でした。

 

ところが今はというと、マンドリンをピックで弾いている感覚があまりないんです。

基本的にはダウンは親指、アップは人差し指で弾いている感覚で、たまたまその間にピックがある、という具合です。

↓実際にマンドリンを指弾きしている動画

 

マンドリンは実質、指で弾いているという感覚

この感覚を持ち始めて便利になった事がいくつかあります。

 

①以前より自由な弦移動ができる

②ピックのズレが全く気にならない(ズレても演奏しながら直せる)

③音色のバリエーションが増えた

④ピッキングのスピードがあがった(音のキレが良くなった)

⑤何より、次にどんな音を出すかということに集中できる

 

①は容易に想像できると思いますが、②以降については、体験していない人に説明するのが難しいかもしれません。

 

ピックのズレが全く気にならない

まず、ピックのズレは演奏しながらでも直せるようになりました。

慣れればトレモロしながらでも直せます。

これでピックのズレへの恐怖からは開放されます。

 

音色のバリエーションが増えた

次に、音色のバリエーションが増えるということについて。

『ピックを握ってそれを弦にぶつける』という動作に比べて『親指(及びそれに伴うピック)で弦を弾く』という運動は、物理的にバリエーションが豊かです。

結果、当然ながら音色も変化に富んだものになります。

 

ピッキングのスピードがあがった

ピッキングのスピードについて、これも間違いなく速くなります。

『ピックを握ってから弦に当てる』感覚だと、ピックを握った状態で弦に向かって運動することになり、移動時のスピードにロスが生じます。

その点、(ピックを握らずに)親指がピックを弦に向かって押す形で運動し、インパクトの瞬間だけ親指と人差し指でピックをしっかりとホールドする形をとれば、移動時のスピードロスは最小限に抑えられます。

しかも、親指の『押す』という運動も加えられるので、スピードは格段に速くなります。

 

次にどんな音を出すかということに集中できる

そして最後、これが一番大事なことです。

『音に集中できる』ということ。

ピックという道具を介さずに直に弦を弾いている感覚を持てるんですよね。

これ、非常に大事です。

楽器が身体の一部のようになって音楽を奏でられたら最高ですよね。

 

マンドリンで行き詰まったら、ギターやウクレレを練習してみてはいかがでしょう。

あるいは、上の動画のように、マンドリンを指弾きするのも面白いですよ。

急がばまわれ。

実は一番の近道かもしれません。

 

 

※以前、詳細未定でご案内していた5月3日の東京でのライブは、スケジュールの都合によりキャンセルとなりました。このライブについて、事前にお問い合わせいただいた方には、直接メールにてキャンセルのご連絡をさせていただいておりますが、念のためこの場を借りて再度お知らせいたします。ご了承くださいませ。

【やりすぎ禁物】手首を鍛える

前回の記事『「チカラを抜く」という意識をやめた時。』のダイジェストは次のようなものでした。

 

①「手首が柔らかい=ふにゃふにゃ」ではない

②  チカラを抜くことよりも、チカラを入れるべき箇所に意識を集中するほうが効果的かも

③  強くしなやかな手首が理想的

 

今回は、理想と思われる「強くしなやかな手首」を手に入れるため、僕が実践した方法をひとつ紹介します。

下の画像のアイテム、どこかで見たことがあると思います。パワーボールというらしいです。

wikipediaより

ドン・キホーテなんかでは千円くらいで売ってると思います。

これで手首をどうやって鍛えるか。

説明するよりも、動画を観てもらったほうが早いと思います。 

中の球体が、ぐりんぐりんと回転します。

回せば回すほど強い遠心力がかかり、ボールが飛んでっちゃいそうになります。

それをしっかりホールドしながら、回転にしたがって手首を動かします。

 

このエクササイズ、マンドリン弾きにはとっても良いと思うんです。

まず、しっかりホールドしないといけないので、握力が鍛えられます。

しかも、しっかりホールドした状態で手首を柔軟に動かすことが要求されます。

これが、マンドリンで言うところの「ピックをしっかり握ったまま手首や指の関節を自由に動かす」練習に繋がるんです。

 

「手首弱いなぁ」もしくは「どうも手首の硬さがとれないな」という方は、一度お試しください。

もちろん、やりすぎはダメですよ。

 

『チカラを抜く』という意識をやめた時。

過去の自分のツイートを掘り返して再考するシリーズ。

今日のネタはこれです。

『力を抜く』が、わからない。

昔から、マンドリンの先生からも先輩からも『手首を柔らかくしろ』と言われてきました。

手首を柔らかくすると、自由な動きが可能になって、音色にも変化が生まれることは簡単に想像できました。

でも、学生の僕は『手首を柔らかくする』という方法論に、いまいちピンと来ていませんでした。

なぜピンと来なかったか。

要は、手首が柔らかい=ふにゃふにゃ⇒しっかり弦をはじけるわけがない、という思い込みが頭の中にあったのでしょう。

豆腐で釘が打てるものか、というやつです。

その当時は、柔らかい=弱い、と思っていたのです。

しかし、後にある文献に出会い、手首の「柔らかさ/硬さ」と「強さ/弱さ」は別ものだと理解するようになりました。

 

『力を入れる』という意識へ

それまでは『力を抜こう』と意識してきましたが、その考えを次のように改めました。

『必要な箇所に 必要なだけの力をいれる』

力を抜くのではなく、力を入れることに意識を集中したのです。

この意識を持つことで、より自然に手首と付き合うことができるようになりました。

ちょうどアメリカに渡った頃だったと思います。

僕にとって、これに気づいた事は大きな転機だったと思います。

 

また、肘・手首・指関節を別々の動力として認識し、それぞれを効果的に使う方法を考えるようになりました。

マンドリンの正しい煮詰め方の「1. 右手の動かし方の類型」をご参照ください。

 

ちなみに、しなやかで強い手首を手に入れるため、僕はある程度の訓練が必要だと思っています。

次回、その訓練について、実際に僕が行った方法をご紹介いたします。

 

 

次の記事『【やりすぎ禁物】手首を鍛える』

Smooth Criminal を弾いてみよう!

さて、Smooth Criminal、いかがでしょうか。

この曲、ライブでは以前から短いバージョンをやったりしてたんですが、今回のアルバムのためにかなりバージョンアップしました。

 

サビのところ、個人的にはすごく良いエクササイズだと思っています。

各指の分離、素早いコードチェンジなんかの要素を鍛えられると思います。

 

最初に言っておきますが、初心者の方は絶対スルーしてくださいね。

はっきり言って地獄を見ます。

 

さぁ、それではいきます。

 

smooth_Criminal

 

上の楽譜例は、マンドリンやマンドラ・テノールに最適化されています。

僕の弾いているものとはキーが違いますが、弾き方やフォームは全く同じです。

 

 

しょっぱなから全弦フルで押さえます。

紫で囲った部分、このフォームを素早く作ることができれば、あとは人差し指を離したり押さえたりするだけです。

 

次に青の部分。

これは普通のAマイナーコードですね。

基本ですが、前のフォームから、いかに素早くフォームチェンジできるかが肝となります。

小指と中指の移動距離が長いですからね。

 

そして黄色の部分。

2拍目頭はミュートカッティングになっていますが、この時すでにコードフォームを完成させておくと良いでしょう。

人差し指のセーハを保つのがキツいかもしれませんが、最低音だけは死守しましょう。

 

赤の部分。

最低音は中指でとっておきましょう。

ここは少し楽になりますので、少し骨休めできますね。

 

そして最後の小節、緑の部分。

これも頭のフォームをきっちり作っておけば、あとは1弦上で小指から人差し指に流してやるだけです。

 

いかがだったでしょうか。

続けていると指が柔らかくなってくると思います。

スケール練習などリニア移動の練習だけでなく、こういった練習も取り入れると柔軟な左手が手に入るかもしれませんね。

 

さぁ、今週末はイケガクでインストアライブ、みなさん是非お越しくださいね。

マンドリンで学ぶ!コードのいろは④【セブンスコード】

『マンドリンで学ぶ!コードのいろは』第四回です。

前回は、メジャーセブンスコードを説明しました。

 

第一回 メジャーコードについて

第二回 マイナーコードについて

第三回 メジャーセブンスコードについて

 

メジャーセブンスは、結構オシャレで気取った感じの響きでしたね。

Cメジャーセブンスの構成音は、ドミソ+シ、でした。

 

今日は、『メジャーセブンス』 ではなく、『セブンス』コードです。

基本的には、メジャーセブンスと同じように、超基本コード(Cメジャーであればドミソ)に一つ音を加えるだけです。

 

 

テンションバリバリ、セブンスコード

Cメジャーコードの構成音は、ドミソでしたね。

C_maj

 

鍵盤(白鍵)で言うと、一つおきにド・ミ・ソと音が置かれています。

この3つの音の上に一つ音を加えると、セブンス系のコードが出来上がる、と前回説明しました。

メジャーセブンスコードは、ドミソ+シでしたね。

C_maj_7

 

今日のお題、セブンスコードの場合、一番上のシを半音下げます。

 C_7th

 

音にすると、こんな感じになります。(二つ目に鳴っているのがCセブンスコードです) 

 

それでは、このCセブンスコードをマンドリンで弾いてみましょう。

 

 

Cセブンス(C7)をマンドリンで弾いてみよう!

マンドリンでCセブンスを弾くと、どんな響きになるのでしょうか。

 

 

普通のCメジャーコードの後に、Cセブンスコードを弾いています。

緊張感の高い音になりますね。

Cメジャーコードの時は、うなずいている感じ、Cセブンスコードの時は、首をかしげている感じ、とも言えます。

 

では 、次に実際にフォームを作ってみましょう。

まずは復習です。

Cメジャーコードの形を作りましょう。

ipp

思い出してください。

4弦3弦の第5フレットセーハ(人差し指)、2弦の第7フレット(薬指)、1弦の第8フレット(小指)ですね。

※コードは一通りではありません。自分で色々なコードフォームを発見しましょう。

 

これにシ♭を足せばCセブンスコードになるのです。

ここでは1弦にシ♭を担当してもらいましょう。

 

ipp

 

小指を外し、1弦の第6フレットのシ♭を中指で押さえます。 

これがCセブンスのコードです!

※繰り返しますが、Cメジャーセブンスのフォームは他にもたくさんあります。音の並びを変えてみたりして、自分で色んなコードフォームを見つけましょう。

 

ロックンロールだぜ。 

あとは、いつものように、形ごと平行移動すれば、Aセブンスであろうが、Dセブンスであろうが、作れますね。

GセブンスコードとCセブンスコードを繰り返すだけでも、なかなか様になると思います。

下の例は、このテンションバリバリのセブンスコードだけを使って、ロックンロールを弾いたものです。

 rock'n_roll

 

 

第一回 メジャーコードについて

第二回 マイナーコードについて

第三回 メジャーセブンスコードについて

第四回 セブンスコードについて

 

※ ニューアルバム『MEME』の予約注文がamazon.co.jpで開始されました。

meme

 

マンドリンで学ぶ!コードのいろは③【メジャーセブンス】

『マンドリンで学ぶ!コードのいろは』第三回です。

前回までは、メジャーコードとマイナーコードの違いを説明しました。

 

第一回 メジャーコードについて

第二回 マイナーコードについて

 

メジャーコードもマイナーコードも、構成音は基本的には3つでしたね。

Cメジャーであれば、ドミソ。Cマイナーであればドミ♭ソ

 

今回からは、そのメジャー・マイナーの基本コードに化粧をしていきたいと思います。

化粧をするというか、色を加えるという感じですね。

ちょっと複雑で思わせぶりな響きにしていきます。

 

セブンスノート

ここでセブンス(7th)系コードを使っていきます。

下の表をご覧ください。 

  名前 表記 構成音 響きの印象
メジャー系 メジャー(基本型) C ド 、 ミ、 ソ 素直な明るさ、原色
メジャーセブンス CM7(C△7) ド 、 ミ、 ソ、シ オシャレ
セブンス C7 ド 、 ミ、 ソ、シ♭ 不安定、緊張感
マイナー系 マイナー(基本型) Cm ド、ミ♭、ソ ダイレクトな暗さ
マイナーセブンス Cm7 ド、ミ♭、ソ、シ♭ 都会的
マイナーメジャーセブンス CmM7 ド、ミ♭、ソ、シ 退廃的

※響きの印象については、コードの流れの中で大きく変化します。飽くまで参考まで。

 

セブンス系のコードの代表的なものを上の表にまとめてみました。

いきなりこんなに覚えられない〜、という方、ご安心ください。

どうせ暗記しても身になるものではありません。

一つずつ、響きを自分で確認して耳に馴していきましょう。

 

オシャレの第一歩、メジャーセブンス

まずは、メジャーセブンスです。

例えば、Cメジャーコードの構成音は、ドミソですね。

C_maj

 

鍵盤(白鍵)で言うと、一つおきにド・ミ・ソと音が置かれていますね。

簡単に言うと、この3つの音の上に一つ音を加えると、セブンス系のコードが出来上がります。

C_maj_7

 

素直に白鍵を一つ飛ばしてシの音を足しました。

ド・ミ・ソ・シ。

これがCメジャーセブンスです。

それでは実際の響きを聞いてみましょう。

最初のほうが普通のCメジャーコード、後のほうがCメジャーセブンスです。

どうでしょう、少しオシャレな響きになりますよね?

柔らかい印象を受けたりするかもしれません。

 

それでは、このCメジャーセブンスコードをマンドリンで弾いてみましょう。

 

 

Cメジャーセブンス(CM7)をマンドリンで弾いてみよう!

マンドリンでCメジャーセブンスを弾くと、どんな響きになるのでしょうか。

普通のCメジャーコードの後に、Cメジャーセブンスを弾いています。

やっぱり、ちょっとオシャレな感じになりますね。

 

では 、次に実際にフォームを作ってみましょう。

まずは復習です。

Cメジャーコードの形を作りましょう。

ipp

思い出してください。

ドが一番低音にあって、ドとミとソの音が入ったコードを作ればいいのです。

ここでは、4弦3弦の第5フレットセーハ(人差し指)、2弦の第7フレット(薬指)、1弦の第8フレット(小指)ということにしましょう。

※コードは一通りではありません。自分で色々なコードフォームを発見しましょう。

 

この時点の構成音は、ド・ミ・ソの3つだけですね。(下からド-ソ-ミ-ド)

上で説明したように、これにを足せばメジャーセブンスコードになるのです。

そこで、を足しましょう。

 

新しく出てきた・・・、一体どの弦に任せればよいでしょうか?

 

まず、4弦は、ルート音を担当しているので、持ち場を離れるワケにはいきません。

次にソを担当している3弦はどうでしょう?

第9フレットに移動すれば、シを押さえることはできますが、ちょっと厳しいのでパスしましょう。

ミを担当している2弦にしても、シは遠すぎて無理ですね。

 

というわけで、頼みの綱は1弦です。

ルート音と同じドを担当していますが、半音下がって、シに移動してもらいましょう。

ipp  ipp 

小指で押さえても良いですし、薬指のセーハでも構いません。

これがCメジャーセブンスのコードです!

※繰り返しますが、Cメジャーセブンスのフォームは他にもたくさんあります。音の並びを変えてみたりして、自分で色んなコードフォームを見つけましょう。

 

必殺!平行移動。 

あとは、いつものように、形ごと平行移動すれば、Aメジャーセブンスであろうが、Dメジャーセブンスであろうが、作れますね。

色んなルート音でメジャーセブンスコードを弾いているだけでも、ちょっと楽しくなってきますよ。

例えるなら、ショッピングモールでオシャレな服を色々試着して回っている感覚でしょうか。(僕はあんまりやらないですが・・・)

 Maj_7th

 

次回はセブンスコードの作り方を説明したいと思います。

 

 

第一回 メジャーコードについて

第二回 マイナーコードについて

第三回 メジャーセブンスコードについて

第四回 セブンスコードについて

 

『朝日 ハ ノボル』の弾き方

5月末までエントリー募集中の Mandolin Competition on YouTube 2015

課題曲は 朝日 ハ ノボル です。

その 朝日 ハ ノボル の奏法解説動画を紹介させていただきます。

やはり、こういうのは文字では伝わらない部分も多いので、動画のほうが良いですね。

動画は4つに分割されているます。

楽譜を手元に、順番にご覧ください。

 

 

 

 

ちなみに、この動画の中で言っていることは、僕の個人的な意見です。

その通りにしないといけない、というものでは決してないです。

どうぞ自由に弾いてください。

皆さんの演奏を楽しみに待っています。

 

コンペティションの詳細はこちらから!

オラオラ奏法。

僕が隠れジョジョファンなのはご存知な方もいらっしゃるかもしれません。

人間賛歌は勇気の賛歌ッ!!

というわけで、ありったけの勇気をもって、今春から始まった第3部のOPをカバーしました。

STAND PROUD です。

これを昨夜アップロードしたんですが、

僕の予想をはるかにうわまわる速度でみなさんシェアしていただいたので、

再生数の伸びが今までの動画の中で群をぬいてます。

今週月曜に初めて聴いて、火曜にアレンジして、水曜に練習して、

木曜に録画したので、スタープラチナ並に速い動画公開だと自負しておりましたが、

どうやら、みなさんの動画をチェックする速度のほうが速いようです。

恐れ入りました。

同時に「どうやって弾いてるのかわからん」という声を多数いただきましたので、

少しはわかりやすくなるよう、別の動画をアップしました。

この動画を見てもらえば、なんとなくわかると思うのですが、文章でも補足説明します。

①オラオラ奏法

要するに、普通のダウンアップのピッキングでは不可能な瞬間的連打を入れます。

普通のダウンピッキングの時に、ギターでいうラスゲアードを併用するのです。

ピックが弦を通過する直前に薬指と中指で弦を弾くと、薬指→中指→ピックという順番で

弦がかき鳴らされるので、ワンストロークで三回分鳴らせるというわけです。

これをランダムに入れていくといい感じになります。

 

②カッター帽子

要するにピックスクラッチですが、マンドリンで普通にやってもあんまり音が出ないので、

まず指板上に弦もろともピックを叩きつけます。4弦と3弦を狙うとよいでしょう。

そうすると、一応音が出るので、そのままピックを押し付けた状態で、

ハイポジションまで滑らせます。最後は加速してフィニッシュです。

 

③スターフィンガー

スターフィンガーというと一般的には(?)、人差指と中指で行うものですが、

ここでは薬指と小指を使います。

ピッキングとは動きのベクトルが違う(表面板に対して平行の動きと垂直の動き)ので

初めは戸惑います。

ですので、初めはダウンピッキングのかわりに表面板(ピックガードの部分)を叩く、

という意識で臨みましょう。

慣れると、ダウンピッキングとスターフィンガーを同時に繰り出すことが

できるようになります。

 

以上、非常にマニアックな解説になっちゃいましたが、

今回の奏法の種明かしでした。

 

最後に、以前カバーした第2部OPのBloody Streamの動画もはっておきます。

さて、5月のツアーライブに向けて精進します。

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マンドリンハック 〜五線譜をTAB譜化する裏技〜

突然ですがTAB譜って知ってますか?

エレキギターをやったことのある人は馴染み深いと思いますが、

正式にはタブラチュア(Tabulature)といって、

中世の頃からリュートなんかでも使われていた由緒正しい記譜法です。

 

どんなものかというと、数字で押さえるべきフレットを表し、

数字の位置で弾くべき弦を指定するのです。

五線譜が読めない人のためのものと思われがちですが、

これがなかなかの優れものでして、例えば、五線譜では必要だった

ポジション指定をわざわざ別記しなくても済んだりします。

そう、タブ譜は、音程や音価だけではなく

ポジションまで一気に指定するのです。

日本では三味線でも同様の記譜法が使われていますね。

 

このタブ譜、とっても便利なんですが、

マルマン(ラウンドバックマンドリン)の楽譜は大体が五線譜のみです。

タブ譜があれば便利なのになぁ、と思ったりするわけですが、

今日はそんな夢をかなえるとっておきのマンドリンハック情報を

お知らせします。

 

ずばり、五線譜のタブ譜化です!

 

といってもOCRでPCに読み込んだりするわけではなく、

手書きで対応します。

例えば、この楽譜(↓)。

yorokobi1

 

これはガチの五線譜です。

スラスラと読める人はそのままでいいと思いますが、

弾くたびに「あれ、ここのポジションどこだっけ?」とか

「あ、和音どう押さえたらいいんだっけ?」とか思う人は、

必殺技を使いましょう。

この五線譜をタブ譜化します!

yorokobitab-1024x177

わかりますでしょうか?

五線譜の間のスペースは植木算(でしたっけ)によると5−1=4です。

その4つのスペースを、上から順番に1弦,2弦,3弦,4弦と考えます。

音符の横に数字を書いていけば、次からポジションで迷うことなし!

画像は無理矢理数字を打ち込んだものなので、ちょっと微妙ですが、

実践では、赤ペンなんかで手書きすると見やすいと思います。

ちなみに、五線譜の上のスペースと下のスペースを足せば、

ギターにも応用できます。

 

クラブの新入部員用にもピッタリではないでしょうか。

五線譜を毎回読むのがツラいっていう人はもちろん重宝する方法ですが、

五線譜をスラスラ読める人であっても、

ピンポイントのポジション確認で使えるかもしれませんね。

 

いかがでしたでしょうか。

みなさんのお役に立てれば光栄です。

 

ニートの薬指 〜 感動の独り立ちへ

「マンドリンの煮詰め方」を更新しました。

各指の分離、特に薬指に焦点をあてた、『各指の分離』『小指の働かせ方』を書きました。

参考になれば幸いです。

 

 

其の二「左手の基礎技術」

1. 各指の分離

 

スケール練習さえすれば、各指が分離すると思っていませんか?

答えはNoです。

単純な上昇・下降のスケール練習では、隣り合った指の力(神経・筋力)に、知らず知らずのうちに頼ってしまいがちです。

できれば、各指が自らの力で押弦することができたほうが良いと思います。

 

まず、簡単な実験をしましょう。

①まず、椅子に座り、テーブルの上に左手をのせてください。手のひらが下です。

②他の指は絶対に上げずに、人差し指をなるべく高く上げてください。

③同じように、他の指は絶対に上げずに、中指をなるべく高く上げてください。

④また、他の指は絶対に上げずに、小指をなるべく高く上げてください。

⑤最後に、他の指は絶対に上げずに、薬指をなるべく高く上げてください。

 

大体の人が、人差し指 > 中指 > 小指 > 薬指 の順番で上げにくくなっているはずです。

よくみなさん、小指が弱くて・・・とおっしゃいます。 たしかに小指の筋力は弱いです。

しかし、可動範囲については実は薬指のほうが小さいのです。

 

ニートの薬指。人はそう呼びます。( ※本気にしないでください)

 

しかし、薬指さんには薬指さんの事情があるのです。

・・・働きたくても働けない。 考えてみればなんて不憫なことでしょう。

薬指さんの神経は最も独立していない傾向にあります。

支配されている事に気付かなければ、おんぶにだっこの状態が居心地良ければ、

比較的弱小の小指国に属したままでも良い、という考え方があるかもしれません。

しかし、さきほどの実験で、あなたの神聖薬指国は隣国の支配をうけている事実、そしてその屈辱を思い知ったはずです。

 

というわけで、薬指さんの神経を呼び覚ましましょう。

はじめは全然動かないと思いますが、ポテンシャルはある人なので気長にリハビリに付き合いましょう。

ここでは、分離のキーとなる薬指と小指に焦点をあてた練習フレーズを紹介します。

楽譜:excercise_1

ゆっくりから練習していきましょう。

1ヶ月、いや、一週間も本気でやれば、必ず効果はでます。

 

 

2. 小指の働かせ方

 

小指がやんちゃにパタついて困ってます、というお悩み相談をよく頂くのです。

これは上で述べたように、薬指さんが小指さんを捕まえて離さないからなんです。

決して小指さんがそうしたいからパタついているわけではありません。

なので、小指さんをあまり責めないでやってほしいです。

薬指さんとの妙な関係を断絶することに集中しましょう。

小指さんというのは指板側の指4本の中でもっとも高音を担当するわけで、

結構重要な人物なので、変なしがらみから解き放たれるとものすごく輝きます。

 

 

今回の更新は以上です。

全体版を見るにはこちらにアクセスしてください。

 

 

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