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『ニッチは薬にも毒にもなる』音楽業界は変わらねばならない

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※この記事は一部極論を含んでいます。わかりやすい表現をするためご容赦ください。

 

僕は1983年生まれです。

ミレニアル世代の中でも古参のほうです。

大学生になった2000年代、Yahoo!BBがブロードバンド機器を大量に配布し、インターネットが一気に普及しました。

でも、当時スマートフォンはありませんでしたし、情報は常に不足していました。

例えば、新しい音楽を探す場合、インターネットで探すよりもCDショップに行ったほうが圧倒的に効率的だった。

特に買うものが決まっているわけではないけど、CDショップに行き、各ジャンルのフロアを時間をかけて物色していました。

試聴コーナーはすごくありがたかったし、試聴しながら店内ポップを隅々まで読んでチェックしました。

それが、今はCDショップにはほとんど行かなくなりました。SNSやYouTubeで情報が十分に入ってくるから、自分から探しに行く必要がないんですよね。

 

2000年代までは『探す』時代

前書きでだいぶ書いちゃいましたが、2000年代前半はまだまだオフライン主導。

単純に、モノや情報を求めて実店舗に通っていました。

他人からおススメの曲を入れたCD-Rをもらうと、ありがたく受け取って聞きました。

当時僕は、CDショップに行くと、新しい音楽をできるだけたくさん吸収するため、店内の隅々までチェックしました。

実店舗には、そういう熱心なお客さんが来ます。

そういうお客さんに対して、お店は色んな種類の音楽を売り込みますよね。

だって、CD1枚だけじゃなく2枚、3枚と買ってほしいから。

そこでお店は、売れているCDだけじゃなく、「ちょっと変わった」CDも売り込みます。

「こんな変わった音楽があるんですよ!これも一緒にどうですか?」という具合に。

この点で『ニッチな音楽』は有利です。

他と圧倒的な差別化ができているので売りやすいですからね。

(僕もCDショップ行くと必ず数枚は買って帰っていたなぁ…)

 

2020年代は『出会う』時代

見出しには2020年代と書きましたが、2010年代からもう『探す』時代から『出会う』時代に移行してましたね。

インターネット上の情報は、10年で500倍以上増えているといいます。加速度的に。

それに対して、人間のキャパシティは一定ですよね。

だから、本当の意味で自分から情報を求めることはなくなります。

いつも頭が満腹の状態です。

 

2010年代になると、おススメの曲を入れたCD-Rをもらっても真剣には聞かなくなりました…。

なぜなら、自分の頭の中のリストを消化するのに精一杯で、趣味嗜好の違う人のおススメ曲を聴いてる暇が無いからです。

現代人は本当に忙しい

そんな中で僕らが選んでる曲って、大体が『探した』結果ではなく、『出会った』結果のものなんですよね。

 

要するに、良いものを作ればあとは誰かが見つけてくれる、という時代は終わったわけです。

良いものを作ったあと、『出会う』努力をしないといけない時代になりました。

それが将来のファンに対する僕らの責任です。

それにその努力を怠ると生き残っていけません。

 

SNSプロモは路上ティッシュ配り

2000年代、ニッチは強力な差別化ポイント。

特に新規参入において、差別化は圧倒的な強みでした。

興味のある人だけに、強烈なプロモーションを仕掛けることが可能でした。

 

でも、2020年代はどうでしょう?

SNSなどマスで出会うことが求められる時代。

そして、SNSはCDショップではないので、みんなが新しい音楽を求めているわけではありません。

混雑した駅前で「僕ら新しい曲出したんで聴いてください!」って言いながら、いそがしい通行人にティッシュを配っているようなものです。

この時点でも、出会える確率は相当低いはずなんですが、それがニッチなものだったらどうでしょうか?

マニアックな音楽を求めている人はあまりいないでしょうから、成功率をさらに下げてしまいます。

 

これはまずいですね。

ニッチはウィークポイントなのでしょうか…?

 

ニッチ×ニッチをやってはいけない理由

結論から言うとニッチも行き過ぎるとウィークポイントになります。

ニッチであったとしても、適切なポジション、場所で宣伝すると、求めている人にきちんと出会うことができるでしょう。

でも、あまりにもニッチが行き過ぎると、出会うべきターゲットを絞りすぎてしまうだけでなく、そもそも出会う術がなくなってしまいます

 

YouTubeの例を出します。

僕のチャンネルの登録者数は約6,000人ですが、動画視聴数の約75%は、未登録の方です。

だから、動画が視られるかどうかは、どれだけたくさん新しい人に出会えるか、ということが重要です。

約10年間で動画を150本ほどアップロードしましたが、上位の動画のほとんどはカバー曲です。

そして、カバー曲の中でもやはり有名な曲が伸びます。それはもう圧倒的な違いです。

マンドリン」という楽器選択の時点でニッチなわけですが、これに「だれも知らない曲」という別のニッチを掛け合わせると「だれも見てくれない動画」が完成しちゃいます。

 

だから、思うのです。

一つのコンテンツにおいて、ニッチは一つだけにとどめるべきだと。

一つのニッチは良薬。過ぎれば毒になります。

 

自分も多少毒を盛っちゃう癖があるので自戒の意味も込めて。

それと「視てもらいたいけどだれも見てくれない動画」を視てもらう方法もあるのですが、それはまた別の機会で…。

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