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【結論】海外プロダクションによる石橋敬三作品の盗用問題について
YouTubeからの謎の通知
昨日の出来事ですが、『[著作権侵害の申し立て] 動画はミュートされました』というタイトルのメールを着信しました。
差出人はYouTubeの運営。
僕の『Aries -sad mandolin- composed by Kzo Ishibashi』という動画で使われている曲が『Bhebbak Ya Mhazzab』という曲に似ている(or 無断使用している)ため、動画の音声を差し止められている。
という内容になります。
「これは僕が作った曲なんだけど、ひょっとして偶然似ている曲があったのかなぁ」と考え、曲名と権利者の名前で検索をかけました。
意図せずとも、似てしまったとしたら、なんらか対策が必要かもしれませんからね。
検索すると、早速MV(ミュージックビデオ)が出てきました。
MVとは、新曲を発表しプロモーションするときに出す映像のことですね。
レバノン有名女性歌手のMVに音源が採用された!?
アーティスト名は、スィーリーン・アブデンヌール(Cyrine Abdel Nour)。
レバノンの有名モデル・女性歌手です。
2002年には”Model of the World”の称号を手にし、2004年に歌手デビューを果たしたそうです。
動画リリースは・・・・、8月16日、すごく最近ですね。
しかも4日経過時点で25万回以上の再生回数。
とりあえず再生してみました。
Cyrine Abdel Nour
– Bhebak Ya Mhazab- (Official Clip)
https://www.youtube.com/watch?v=a6NiZcxnlKw
再生した瞬間、マンドリンの音が!?
あれ、この曲、どっかで聞いたことある。。。
というか、これ、そのまんま僕の演奏の音源です。
どうかんがえても、権利を侵害しているのは向こうのほうじゃないのか・・・。
MVの最初、つまり実際の曲が始まる前にストーリー展開があるわけで、その芝居のBGMに全面的に僕の演奏音源が使われています。
どうやら、この演奏動画の音源を抜いて利用したようですね。加工もせず、そのままです。
これは、僕のファンの方からの依頼で『Alfonsina y el mar』というフォルクローレ名曲をカバーしたものです。
Bhebbak Ya Mhazzab ・・・
ストーリーは、
「いい男ってなかなかいないわね」⇒「ハプニングからの思わぬ出会い」⇒「恋に落ちる」
という流れのようですね。
アラビア語なので、詳細はわかりません。
そして、芝居が終わって、メインの曲が始まりました。(1分20秒付近)
アラビア調ポップダンス・チューンです。
歌い方もやはり中東の雰囲気ですね。
最初に登場したイケメン男性と歌手の女性との恋物語が展開されているようです。
偶然出会った二人は、実はお隣さんだったっていう設定でしょうか。
隣の家のベランダから男性が果実を投げて、女性がキャッチする、という演出が印象的です。
メイン曲が終わってエンディングなわけですが、ここでもまた僕の曲が挿入されます。(5分50秒あたり)
今度は『Aries』というセカンドアルバムBLUEに収録されている僕のオリジナル曲です。
音源としては、CDバージョンでなく、YouTubeバージョンですね。これもそのまんまです。
リマスタリングとかもせず、ダウンロードした音源をそのまま使っているようです。
工夫が全くありません。堂々としたものです。
結局何だったのか?そして、どうしようか。
非常に印象的に音源を利用してもらっているので、ついつい動画を見ながら感動してしまいました。
ですが、やっぱりこれは、絶対に良くないですね。
著作権、著作隣接権は間違いなく僕にあるわけで、楽曲・音源を利用するのであれば連絡を入れるべきです。
特に僕は現在、JASRACと信託契約を結んでいます。先方からすれば、所定の手続きで完了するはずです。
もちろん、最後のクレジットにも名前入ってないですし。
何より、2曲も使っていますからね、何らかのミスで紛れ込んだわけではなく、完全に故意です。
というわけで、ちょっと連絡してみようと思います。
これも一つの人生勉強ですね。
なかなかこんな体験はできない。僕はラッキーだと思っています。
追記(2016/8/21):
皆様にお願いがあります。この件を正しい道へ導くため、皆様のお力が必要です。
MV動画のコメント欄の中に、「マンドリンの煮詰め方」アカウントのコメントがあります。
これに「いいね」を押していただけると幸いです。(スマホはいいねが押せないかも・・・)
※ アーティスト本人に非はないと思いますので、どうか動画への批判的なコメントや悪い評価はご遠慮ください。
お気持ちはありがたく頂戴いたします。
追記(2016/8/22):
たくさんの方から、真実を伝える内容の返信をいただきました。
しかしながら、今(9時40分時点)確認すると、我々のコメントは一部、あるいは全て削除されてしまったようです。
せっかくご協力いただいたのに、申し訳ない気持ちで一杯です。
また、強い憤りを感じております。
しかし、怒りで解決するものではないと理解しておりますので、いまは最良の方法を模索しております。
正直はじめは興味本位の部分もありましたが、今は日本を『勝手に』代表して知的財産の国際的保護のため全力を尽くす所存です。
私以外でも、今後こういったケースは増えてくると思いますので、なんとしても成功例を作って示したいと思います。
状況証拠は圧倒的有利だと思っていますが、勢力面ではこちらは圧倒的不利です。
皆様のお力をお借りする場は今後もあるかと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。
その後の経過1
その後の経過2
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【結論】海外プロダクションによる石橋敬三作品の盗用問題について
コメント
ちなみに音源はYouTubeのContentIDに登録されていますか? 登録されていれば、違った展開が可能で、また解決の選択肢も増えると思います。
CD Baby Japanさま、貴重なご意見をありがとうございます。ContentIDには残念ながら登録した覚えがありません。
現在こちらの動画音声の差し止めは解除されている状態ですが、先方およびYouTubeからはまだ連絡がありません。
今後のことも考えるとContentIDへの登録を検討されても良いと思います。YouTubeのフォームから異議申し立てをするのが本来のやり方だとは思いますが、被害者なのに個人情報が相手に転送されるのはあんまり良い気分じゃないですよね。
そのとおりですね。登録を検討したいと思います。
お忙しいところ、アドバイスいただき本当にありがとうございます!
Google翻訳使ってアラビア語で下記内容記載しました。
”この動画のオープニングとラストシーンは他人の作品を無許可で盗用しています。”
向こうのユーザーの人がこれを見てなんか気づいてくれるといいのですが。
数の暴力に負けないでください!ジャンルは違いますが、あなたの行為はとてもロックです!ロックパワーと共に武運を祈ります!
スマイルマーク、フジTVの目玉ロゴも、デザインした当人と関係無い第三者が自分の作品だと訴えて裁判沙汰になっています。レバノンのプロダクションも日本人を舐めているんでしょう。残念ですが、こういう手合いは裁判に訴えて、あなたの権利であると裁判所に認めさせなければ効力がありません。著作権は創作と共に自然に権利となりますが、それを認めるのは第三者。こじれれば裁判所の判決です。費用が掛かりますが、相手はそれを狙っているのです。
著作権侵害を訴えてYoutubeに相手の動画を差し止めた上に、レバノンのプロダクションを訴えることですね。
国際法にも対処可能と思われる大手法律事務所に対応を依頼されたらどうでしょう。
著作権管理を受託したJASRACさんが、YoutubeにコンテンツIDを登録していれば防げそうな問題に思えるのですが、JASRACさんに費用がかかるのかな?
現在、Youtube上で、コンテンツIDを登録して著作権管理業務をおこなってる企業には、海外の不審な企業がいます。
たとえば、クラシック曲や伝統民謡のような著作権切れもしくは作者不詳のパブリックドメイン音楽をカバー・独自に演奏すると、それら不審な企業がありもしない著作権を振りかざし、Youtube上での広告表示を主張してくることがあります。
その際の根拠は、コンテンツIDの一致(審査用の音声データとの一致)のみです。
→実験したら、一定時間のコード進行とテンポが一致するだけで勝手に一致とみなしてるっぽい。
※不審な企業は、原曲の著作権を持っていないにもかかわらず、その企業が管理する誰かに演奏されたCDのような、独自の演奏もしくは出版物と「動画」を強引に照合しています。
※そのために強引な照合をおこなうためのデータ、確信犯のコンテンツIDを用意しています。
海賊のような怪しい企業がYoutube上で、コンテンツIDを登録して著作権管理業務をおこなってるので、JASRACさんのような比較的まともな著作権管理団体がYoutubeでの著作権審査・管理業務に参入してくれたいいのになって思います。
Youtubeは、巨額の費用をかけて、動画の保存と配信をおこなうため、そのリスクに見合う広告収入を得るため、強引な著作権審査をおこなう企業をパートナーとして選ぶ傾向があります。
だから、Ariesが盗用されたことを積極的に認める対応はしないと思います。
だからこそ、
日本を代表する著作権管理団体JASRACさんの対応をみんなが見ている。
JASRACさんの奮闘に期待します。