一つの曲のために、パートごとに分けて録音することがあります。
多重録音といいます。
この多重録音がアンサンブル能力を強化するのに持ってこいだという話をします。
僕の多重録音歴は結構長いです。
中学生のころ、自分の作った曲をベースやギターで多重録音して、デモ音源をバンド仲間に聴かせていました。
多重録音には、MTR(マルチトラックレコーダー)という機械を使います。
今では、SDカードや内部HDDにデータを記録するケースが多いですが、当時そのような機械は非常に高価だったので、僕はもっぱらカセットテープ式のものを使っていました。
カセットMTRの仕組みはすごく面白いので、別の記事で説明する事にします。
MTR初心者でも簡単に扱えるものとして、僕が一押しするのが、TASCAMのDPシリーズです。
デジタル機器なのに、直感的にツマミで操作できるので、すごく愛着わきます。
使っていると、ついついデジタルだということを忘れそうになります。
結構質の良いコンデンサーマイクも内蔵されているので、これさえあればすぐに録音・多重録音できます。
トラック数も6あるので、初心者には十分すぎます。
単三電池駆動というのも魅力的で、どこにでも持ち歩きたくなりますよね。
話を戻します。
このMTRをつかって多重録音することのメリットはいくつもあります。
その中でも、僕が感じた一番のメリットは、ずばりコレです。
自分の演奏を客観的に聴く練習になる
ただ単に自分の演奏を録音したものを聴くだけではないのです。
『自分の録音に合わせて演奏する』のです。
他のプレイヤーの立場に立って聴く機会ができるのです。
アンサンブルの際に、自分の演奏が他のプレイヤーからどういう風に聴こえているいるか、少しは理解できるはずです。
例えば、rit.やaccel.時の自分の癖、ブレスを利用したタイミングのはかり方など、今まで見えていなかった部分で新たな発見ができるはずです。
自分の癖を理解すると、他人と合わせるときにも役立ちます。
アンサンブル力強化には、多重録音がオススメです!
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