始めに断っておきますが、マンドリンの楽しみ方なんて人それぞれだし、基本的には個性を最も尊重するべきです。
ですので、この記事(サイト全体もね)は何かを押し付けるものではないし、どう捉えるかは貴方次第です。
ひょっとしたら貴方の役に立つかも、という思いで書いております。
さて、今貴方は楽器を演奏(練習)していて楽しいですか?
楽しいと答えた方は、演奏活動が充実している、あるいは上達の真っ最中というわけでしょう。
素晴らしいことです。
楽器は文字通り、楽しむのものであり、楽しませるものです。
逆に、楽しくないと答えた方は、演奏活動、あるいは仲間との関係が上手くいっていない、または楽器の上達に悩んでいるのではないでしょうか。
でも、安心してください。
どんなにキラキラし、いつも楽しんでいそうな方でも、そんな時期を経験します。
僕もそうです。学生時代は特に楽しくない時期が多かったように感じます。(外からはそうは見えなかったかもしれませんが)
今だからわかることですが、これはあるテクニックによって解決できます。
まず、学生時代の僕の経験を反省してみます。
思い当たる節があれば参考にしてください。
学生時代の僕は、常にこう思っていました。
『自分は全然上手ではない。もっともっと上達しなくては。そのためにはもっともっと練習しなければ。』
考え自体は間違っていません。
ただしやり方がまずかったのです。
大学受験の時に、できない問題だけを集め、あるいは覚えていない単語を集め、無我夢中で作業のような形でカリカリとノートに書き続けていました。
それと全く同じ方法で楽器を練習していたのです。
始めはOKです。どんどん上達していきます。周りもビックリするスピードで。
しかし、無理やり身体に覚え込ませる方法には限界がありました。
ある時から僕は、上手く弾けないフレーズだけを集め、時には出来もしないフレーズを無理なテンポで何百回も繰り返し練習するようになりました。
95%は失敗するにも関わらず、無理に身体に叩き込もうとしました。
これがいけなかった・・・。
僕の身体と脳は、失敗することに慣れきってしまい、演奏本番ではいつも制御不能となっていました。
思い返せば、親切な先輩がこう言っていました。
『ゆっくりすぎるくらいのテンポから練習したらいいんじゃないか?』
しかし、僕は早く上達したいという気持ちが人一倍強く、先輩の言葉の意味を理解しようとしなかったのです。
過去記事 上達の心理術③ 〜反復練習の罠〜 でも書いていますが、失敗体験はなるべくしないこと。
ある程度成功の確率が高い設定で練習を重ねるべきです。
そうしないと、反復練習をすればするほど、成功から遠のいていく、なんてことにもなりかねません。
貴方に必要なのは、練習時間でしょうか、それとも練習計画でしょうか。
人生に無駄な経験などありませんが、貴方がなるべく効率的に上達したいと思っているのであれば、僕と同じ轍は踏まないよう、この記事を参考にしてみてください。
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