J-WAVE出演と、ROLLYさんからいただいた言葉の重み

J-WAVE出演と、ROLLYさんからいただいた言葉の重み

J-WAVE出演のこと

2026年3月3日、J-WAVE「MIDDAY LOUNGE」に出演させていただきました。
六本木ヒルズ森タワー内のスタジオで、ナビゲーターは市川紗椰さん。

番組では、Cantareelで「The Water Is Wide」を、Sitar Expressでオリジナルフレーズを演奏しました。
そのほか、発明品のきっかけや開発の背景、設計の際に何を考えているのかといったことをお話ししました。

普段は、外に向けて発信するよりも、自分の内側で思考を揉んでいる時間のほうが圧倒的に長い生活です。
そのため、公共の電波で自分の考えを言葉にするのは、とても新鮮な経験でした。

市川さんご自身がギターやバイオリンを演奏されることもあって、とても具体的で本質を突く質問をたくさんいただきました。
単なる紹介にとどまらず、「なぜそう考えたのか」という部分まで掘り下げていただけたことで、私自身も頭の中を整理しながら話すことができました。

また、制作に関わってくださったスタッフの皆さまが丁寧に場を整えてくださったおかげで、純粋に楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

 


アコースティック・ギター・マガジンのこと

少し前になりますが、アコースティック・ギター・マガジン 2026年3月号 Vol.107(2026.01.27発売)では、ROLLYさんに各製品を実機レビューしていただき、その後に対談という形でお話しさせていただきました。

今回が初対面でしたが、以前、ROLLYさんもご出演されていたNHKのムジカピッコリーノに少しだけ出演したことがあり、タイミングが違えばそのときにお会いしていたかもしれません。そう思うと、どこか不思議なご縁を感じます。

ROLLYさんは、ギターを心から楽しみ続けている方だと感じました。
そして、発せられる言葉の一つ一つが創造的で、それ自体がまるで音楽のようでもありました。
言葉と音楽のあいだに境界がないというか、長く第一線を走り続けてきた表現者の奥行きを、間近で感じる時間でした。

対談の中でROLLYさんから、

「アコースティック版エレハモ」
「変態的な情熱を感じる」

という言葉をいただきました。

独創的なエフェクターメーカーの象徴でもあるELECTRO-HARMONIXになぞらえていただいたこと、そして開発姿勢そのものを評価していただいたことは、開発者としてとても光栄なことです。

同時に、その言葉には重みもあると感じています。
勝手な解釈かもしれませんが、「これからもその情熱を灯し続けていくんだよね?」と問われているようにも思えました。

物事を形にするとき、自分はどちらかといえば、順序立てて組み立てていくタイプです。
構想し、設計し、検証する。いわばアーキテクト(建築家)的な思考です。

一方でROLLYさんは、感覚と五体が直結していて、同時多発的な広がりの中で表現を立ち上げていくアーティスト
だから予測不能で、すさまじい爆発力があるように感じます。
根っからのアーティストとは、ROLLYさんのような方のことを言うのかもしれない、と思いました。

自分とは異なる表現エンジンをお持ちの方と向き合うと、とても勉強になりますし、自分の立ち位置もあらためて客観的に見えてきます。
同じ空間で対談をさせていただいたことをとても光栄に思います。本当にありがとうございました。


社会との対話は続く

今回のラジオ出演、そしてROLLYさんとの対談を通してあらためて思ったのは、自分の活動は一貫して「社会との対話」なのだということです。

自分の内側で凝縮させたものを形にする。
それを世に出す。
反応を受け取り、また考える。

もちろん新しいツールの開発も、その直線上にあります。

さて、普段は間接的なかたちで社会と向き合うことが多いのですが、メディア出演などのように、生身で社会に触れる時間はやはり特別です。
決して話し上手ではありませんが、また機会があれば、喜んでお話しさせていただきたいと思います。

市川さんやROLLYさんからいただいた言葉の重みを受け止めつつ、これからも変わらず、一貫した姿勢で取り組んでいきたいと思います。

ところで、2月には新しいツール「Guit-Arco(ギット・アルコ)」をリリースしました。
バイオリンの弓でギターを演奏するサポートアタッチメントです。

Cantareelなどに比べると、今回はかなりニッチなアイテムかもしれません。
でも、「弓でギターを弾きたい」、しかも“ちゃんと”弾きたいというニーズは、小さいながらも確実に存在します。

Guit-Arcoは、そのためのアタッチメントです。
「弓で弾く」というアプローチでギターという楽器の可能性を広げるチャレンジでもあります。

大きな市場に受けるようなツールではありませんが、こうした小さな方向への拡張もまた、楽器体験の未来を探る一歩だと考えています。

これからも、正面からだけでなく、横からも斜めからも。
いろいろな角度から、可能性を広げていきたいと思います。