『コンクリートと青い花』完成までの道のり

100日後に完成する曲が93日後に完成してしまったわけですが、この記事では後半の無更新時期に何があったのかを記したいと思います。

まず、今回の作曲の過程をざっくりと整理すると次のようになります。

【作曲の過程】
1. 超初期(初日)
:依頼条件や前提の確認
2. 手探り(~2週目)
:とりあえずアイデア素材収集
3. 試し組み(~4週目)
:アイデアを少し形にしてみる
4. 修正(~6週目)
:必要に応じて方向性を修正する
5. 再び試し組み(~8週目)
:試しにもう一度形にしてみる
6. 核の形成(~9週目)
:曲の核の部分を具現化する
7. 抽象化(~10週)
:一旦俯瞰して表現すべきことを抽象化する
8. 膨張(~11週目)
:核を軸として世界を拡張する
9. 収束(~12週目)
:俯瞰して無駄を削ぎ落して整形する
10. 完成(~13週目)
:楽譜や音源などアウトプットを完成させる

上記のうち、6. 核の形成 までの流れは、前回の記事に順番に書いております。

そして僕が記事更新をさぼりだしたのが 7. 抽象化 以降です。

 

前回の記事に書いたとおり、抽象化段階からは安易にテキストにしてしまうと表現が陳腐化する予感がしたため、記事を更新できずにおりました。

曲の核がある程度形になった後、表現すべきことを頭の中でイメージするのですが、そのイメージを一旦テキスト化してから再び音にするというのは、英語を日本語にしてそれをまたスペイン語に翻訳するようなもので、劣化もしくは意図しない変性が発生するように思うのです。

というわけで、抽象化した表現のイメージをそのまま音にすることにしました。

 

うーん、こう書いてて思うのですが、やはり作曲の過程を共有するのって難しいですね。

やったことを共有することはできても、頭の中のイメージのリアルタイムの変化を伝えることは無理かもしれない。

 

でも、そんなことを言っていると何も始まらないので、8. 膨張(~11週目)から 9. 収束(~12週目)までの活動内容を超ダイジェストで紹介したいと思います。

 

まず、これが曲の核です。

 

ここからイメージを拡げていきました。

曲の核はなんだか感情の起伏が大きいようです。

その感情が完全に収まったらどうなるんだろう?

なんだかとんでもなく冷たい世界が広がっていそうです。

そんなことを考えているとこんな音のイメージが湧いてきました。

 

無機質な世界です。

ここでこの音がなぜ無機質なのかを考えてみます。

主な理由は、5度の音程を中心とした積み上げでしょう。

調性感が薄く、響きが安定しすぎているため、直線的な印象を受けます。

まるでコンクリートのようなイメージです。

そこで、コンクリートのイメージをさらに尖らせます。

そうするとこうなりました。

 

 

5度や4度の直線的な音像を多用したため、かなり冷たい世界になってきました。

良い感じです。

でも今回表現したかったのは冷たい世界の中に存在する生命だったり温度だったりするのです。

ひょっとしたら生命は存在しないのでしょうか?

いや、そんなはずはない。どこかに、生命の記憶が残っているはずだ。

そのようなことを妄想していると、次のイメージが降ってきました。

 

 

メロディの欠片が見つかった。そんな感じです。

これで少しは世界に希望が持ててきました。

なんとなくのその希望ですが、もう少しはっきりと感じたい。

そんな気がします。

そしてせっかくならマンドリンの高音の余韻で儚さのようなものも表現したい。

そう考えていると次の音が浮かんできました。

 

さて、ここまで風呂敷を拡げると、一旦整理が必要になってきました。

持ち物が多くなったら整理したくなるのと一緒です。

肝心な整理の仕方ですが、僕の場合、要素ごとに構造化します。

今回は五線譜に仮起こししていたため、印刷したものをカラーマーカーで整理しました。

こんな感じで壁に貼って顎に手を当てて眺めてます。

そうすると、海外ドラマで見かける長年の謎を追っている主人公、もしくはX-ファイルのモルダーの気分を味わえます。

ちなみに五線譜に起こしていない場合は、ブロックのタイトルや図を書いて整理します。

五線譜よりも、意味深な図を描いたほうがよりモルダー気分を味わえるでしょう。

 

記事を更新していない間に起こったことはこんな感じでした。

改めてテキスト化してみると、かなり意味不明なことを書いている気がします。

一応添えておきますが、作曲の過程は色々です。

今回のように抽象度を高めて煮詰める場合もありますし、自分の中の音楽的な引き出しの組み合わせだけで完成まで持っていく場合もあります。

後者のほうが圧倒的に早いし楽です。

でもやりがいは前者のほうが勝ります。

 

いやぁ今回も疲れました。(心地よい疲労感)

正直、しばらく作曲はしんどいからやりたくないし、たぶんやろうと思っても無理です。

でもまたやりたくなっちゃうんだろうな。

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