当たり前ですが、ミュージシャンは、音楽による表現を得意とします。
逆に言うと、多くのミュージシャンは音楽以外による表現があまり得意ではありません。
僕もそうです。
僕の場合は、話したり書いたりするのが昔から苦手なので、音楽で表現することを覚えた経緯があります。
コピーライティングを意識していますか?
さて、もしあなたがミュージシャンなら、あなたの表現をより多くの人に届けたいと思っているはずです。
もちろん、僕も自分の音楽をたくさんの人に届けたいと思っています。
「自分の音楽を聴いてもらえたら、みんな気に入ってくれるはずだ」
「数分だけでも自分の曲を聴いてくれさえすれば…」
みんなそう思っているはずです。
だけど、なかなかその機会が増えない…。
その機会を増やすには、適切な宣伝が必要なのです。
せっかく良いものを作ったんだから、みんなに届けるために宣伝しましょうよ。
…と、そんなこと、すでにやってますよね。
ではその宣伝の効果を倍増させることを考えましょう。
今日は、コピーライティングの話を自分なりにまとめます。
コピーライティングは簡単に言うと、宣伝文句です。
宣伝文句はフレーズがちょっと違うだけで効果が倍も違ったりします。
ミュージシャンとしての僕の視点からコピーライティングの手順を共有します。
誰に/何を/どう伝えるかを決める
まずは、「誰に」「何を」伝えるかを決めます。
たとえば、とっておきの新曲ができたとします。
その新曲は、誰に届けたいですか?
既存のファンですか?
まだ出会っていない新規のファンですか?
どんな生活を送っている人に届けたいですか?
「そんな細かいこと考えずに、とにかくみんなに聴いてもらいたい!」
ですって?
気持ちはわかります。本当のゴールはそこです。
でも、コピーライティングの上では、わけて考えたほうが良いです。
ターゲットが混ざると、コピーもぶれます。
①ターゲットをはっきりイメージする
まず、ターゲットをはっきりさせることが大事です。
少なくとも下記は、イメージしておくと良いでしょう。
- どんな時間にどんな生活を送っているか
- 一番関心のあること
- 悩んでいること
- どんな場所で過ごすことが多いか(SNS含む)
他にも通勤手段とか職業とか、生活を具体的に想像すると良いと思います。
実際にいる人を想定してもよいですが、あまりマニアックになりすぎないほうが良いでしょう。
また、当然ですが、新曲の中身とマッチするターゲットを意識しましょう。
ここでミスマッチが起こると何を言っても響かないので、本当にマッチしているか落ち着いて確認しましょう。
②何を言うかを決める
次に「何を言うか」を決めます。
ここでも新曲の中身が大事になります。
そもそも、この新曲をとおして伝えたいことは何でしょう?
それが大前提です。
商品パッケージと中身が違うとがっかりしますよね?
それと同じで、新曲の中身とコピーは、強い関連がないといけないです。
新曲で伝えたいこと。
でもそれは「あなたが個人的に伝えたいこと」です。
しっかりとあなたの音楽に耳を傾けてくれる段階になったら、それで十分伝わるでしょう。
でも、相手はまだあなたの新曲を聴いたこともないし、ましてや名前すらも知らないかもしれない…。
そこで、「自分語」を「相手語」に変換するのです。
③相手語に変換しよう
「相手語」は僕が勝手に言ってる言葉です。
まず、相手の立場にたって考えるのです。
ターゲットがどんなときに、自分の新曲に出くわすのか。
どんな悩みがどういう風に解決できるのか。など。
要するに、自分の新曲が、相手にどんな価値を与えるのか。
あなたの音楽によって、休日のティータイムが優雅なものになるかもしれません。
やる気を引き起こしたり、悲しみをやわらげたり、睡眠の質を向上するかもしれません。
もしかしたら、ひとりぼっちの帰り道の寂しさを紛らわせるかもしれませんね。
ターゲットにとって、自分の新曲の価値は何なのか。
その価値を、相手の立場にたったフレーズ「相手語」に変換するのです。
④あれ、なんか違うな、と思ったら…
考えが行き詰まったり、なんか違うな、と思ったら前の手順に戻りましょう。
②の「何を言うか」に戻っても良いでしょうし、それでもダメなら①のターゲティングに戻っても良いと思います。
「誰に言うか」⇒「何を言うか」⇒「相手語への変換」
この順番で考えて、行き詰まったら戻る。これの繰り返しです。
最終的に「相手語への変換」を経て、満足の行く宣伝文句が出来上がったら終了です。
お疲れ様です。
みなさんの思い、伝えたい人にちゃんと伝わりますように。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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