先日投稿した新しい発明品の動画がたくさん拡散され、問い合わせをたくさんいただいています。
発売に向けて準備を進めていますので、もうしばらくお待ちください。
先にお伝えしておかなくてはならないことがあります。
「クラウドファンディングで資金を集めて作ればいいよ」などのコメントをいただいていますが、そんなに簡単なことではないですし、そもそも私自身がそのようなプロセスを好みません。
資金を集めたりビジネスを成功させたりすることは大事ですが、その分野に脳のリソースの大部分を割きたくはないのです。
それに、このプロダクトの形状や機構の特性を考えると、これはそもそも大量生産には全く向いていません。
正直、ほとんどハンドメイドのような形で、とても繊細な作業が必要とされるでしょう。
そのため、多くの方に同時に提供することは難しいかもしれません。
7月中には販売開始できると思いますが、在庫が切れたり補充されたりの繰り返しとなり、入手するのが難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ここまで大きい反響をいただいていることはうれしい誤算ですが、正直に言うとその誤算の大きさが想定外で、少し困惑しています。
あらかじめご理解ください。
さて、ここから下はただの随想です。
最近は開発のためずっと室内に閉じこもっていましたが、さっき、健康のため、久しぶりに散歩しました。
待ち行く人や、お店の人を見て、こんなことを思いました。
「世の中のほとんどの人は、真面目なことを真面目にやっている」と。
そこで、次のような四象限が頭に思い浮かびました。
A. 真面目なことを真面目にやる
B. 真面目なことを冗談みたいにやる
C. 冗談みたいなことを冗談みたいにやる
D. 冗談みたいなことを真面目にやる
ほとんどの人はAの行動をとっています。この人たちのおかげで社会は成り立っているので、感謝してもしきれません。
Bの行動をとる一部の人は、世間で批判されることもあるかもしれませんが、一方でその柔軟さが役立つときもあるでしょう。
遊びや趣味を存分に楽しもうという人は、迷わずCの行動をとるかもしれません。
多くの人はAからCのいずれかの行動をとっていると思います。
でも、振り返れば私は「D.冗談みたいなことを真面目にやる」という行動をとっていることが多いように思います。
今回も含め、私は過去の発明や開発でもそれに近い行動をとっていました。
いままで特に意識をしていたわけではないですが、自分の性質をまたひとつ理解することができたような気がします。
というわけで、引き続き、この冗談みたいなデバイスを世に送り出すための準備を真面目にすすめていきたいと思います。