こんにちは、石橋敬三です。
先日公開した私の発明品の動画について、想定を上回る数のコメントをいただいており、驚いております。
すでに動画の説明欄にも記載していますが、Cantareelの商品ページやチュートリアルのページが完成しております。
誰も見たことのない楽器アタッチメントのため、十分な説明やチュートリアルが必要だと考えたため、事前に多くの準備をしていました。
チュートリアルのページには、取り付け方の解説動画だけでなく、チューニング例や指板チャート、無料楽譜などを用意しています。
さて、動画へのコメントでたくさんご質問をいただいており、ここでいくつかお答えしたいと思います。
これはいったい何だ?
ダントツで多かったのはこのご質問です。(当然ですが…)
これは、Cantareelといって、私が考案し、開発したものです。
名称の由来は、Cantare(イタリア語で「歌う」の意味)とReel(昔のビデオやカセットなどでテープを巻く装置)の組み合わせです。
Cantareelをギターに取り付け、ハンドルでホイールを回すと、ホイールに連動して2本ループが動きます。
その2本のループが弦を振動させ、バイオリンやバグパイプのような持続音を出します。
どうやって思い付いたんだ?
私はあまり多くの友人を持っていませんが、それでもいつもインスピレーションをくれる友人たちがいます。
彼らは私の音楽仲間ですが、お互い、今は別の分野でも挑戦を続けています。
今回のCantareelの開発を始めたのは、彼らと楽しい時間を過ごした直後のことでした。
日々を生きていると、どうしても、現状の世界や物事にうまく合わせることを考えがちです。
しかし、彼らと会うと、なぜか固定観念がやわらぎ、「現実」ではなく「理想」に意識を持っていくことができるのです。
思えば、私が3年前に特許を取ったnatu-reverbの開発をはじめたのも、彼らと会った直後でした。
ナイロン弦ギターやエレキギターに対応する?
ナイロン弦にも問題なく対応します。
エレキギターは形状が様々ですので、「対応します」とは言えません。
ただ、実際は多くのエレキギターに対応すると思います。
弦がすぐにダメになるんじゃない?
この質問が多いことは予想していなかったので、少々驚いています。
まず、Cantareelの演奏時は、硬いホイールで直接弦を擦るものではなく、柔軟性のあるループで弦を擦る形になっています。
物理的な摩耗ということに関しては、むしろ爪やピックで演奏するよりも、弦の負担は少ないです。
ただし、弦に付着した松脂を放置すると固まってしまうこともあるので、演奏後は松脂をこまめに拭いたほうが良いと思います。
ホイールを二つにしないのか?
もちろん試しました。
ホイール2つのパターンだけでなく、メインホイール1つ+サブホイール2つのパターンなど、いくつかテストしました。
しかし、ループにたわみが生じやすくなり、回転が安定したとしても、音はかえって不安定になります。
また、順回しと逆回しで音の差が激しくなってしまいます。
結果、デメリットのほうが大きいため、ホイール1つのパターンがベストだと判断しました。
6弦と1弦がもったいなくないか?
開発の中盤では、6本全部の弦を鳴らすモデルも作っていました。
しかし、弦6本すべて鳴らすと、音が濁り、メロディも埋もれてしまいます。
例えば、きれいな澄んだ色の絵具があったとして、混ぜる色が多ければ多いほど、その色は黒に近づいていきます。
多ければ多いほど良いというものではないということです。
モーターを付けて自動で回るようにしないのか?
個人的には、このコメントが多いことに驚きました。
私としては、Cantareelの核には、「手で回して操る」という体験があり、その体験には歴史が宿っていると考えます。
モーターで動かすとなると、その体験の核を失うことになります。
また、電動にするのであれば、そもそもこのような機構である必要はないと思います。
もっと効率的な方法で、同じ音が出せるはずです。ただ、個人的にはその方面にあまり魅力を感じません。
もちろん、Cantareelをモーターで動かすというアイデアを否定するわけではありませんので、気になる方はやってみてください。
どこで買える?
Cantareelの商品ページをチェックしてください。
おそらく、まだまだお答えできていない疑問がたくさんあると思います。
商品ページやチュートリアルページのFAQにも、疑問を解決するヒントがあると思いますので、一度チェックしてみてください。