【解体新書】The 移弦 ~アウトサイド編~

2019年にLINE公式アカウントを作りまして、
中高生から社会人まで、全国の皆さんのお悩みをお聞きしたりしています。
 
「なんだかよくわからないけど上手に弾けない」「何から手をつければ良いのかわからない」
そんな感じのお悩みが多いです。
 
何回かやりとりして、課題を一緒につきとめるわけなんですが、
いただいたお悩みのほとんどは、本質的には右手の問題だということに気づいたんです。
そこで、まずは右手にクローズアップして、今までとは違う視点で、
指と手の動きをお見せしようと思っています。
第1回のテーマは、右手のお悩みの中でもトップクラスで多い、「移弦」です。
全4回にわけてやっていきます。
 

◆マンドリン解体新書◆ vol.1 『The 移弦 ~アウトサイド編~』  #mandolin #マンドリン #石橋敬三

とりあえず、Aパートからいきましょう。今回はアウトサイドの特訓です。
2弦をダウンピッキングでたたいたあと、1弦の外側まで回り込みます。
そのあと、アップでピッキングします。
このように、回り込んでからピッキングするものを、アウトサイド移弦と呼びます。
いつもは楽器の表面に対して平行にピックを動かしますが、
移弦のときには、ピックを少しだけ空中に浮かせる感じですね。
ダウンピッキングのあと、1弦をスルーして回り込みます。
そして、1弦を下からアップピッキングします。
浮かせるといってもちょっとだけですからね。
最小限の高さで回り込みましょう。
 
アウトサイド移弦のコツは、『弦のバネ』を使うことです。
跳び箱の踏切台みたいなイメージです。
ダウンピッキングで、強く踏切台に突っ込んで、
その反動をつかって1弦という跳び箱を越えます。
 
初心者のかたは無理せず、ここまでの4小節、ここだけを繰り返し練習してください。
この次から少し難しくなりますからね。
 
では次の小節に進みます。
同じような感じで下降していきます。
・・・が、ここです。問題が発生しましたね。
今までは、隣の弦への移弦でしたが、ここでは3弦から1弦へ、
つまり2弦を飛び越える移弦が出てきちゃいます。
 
移動距離が大きいので、ゆっくりあせらず、たくさん練習して慣れましょう。
跳び箱が2つ並んでるのを一気に超えるイメージです。
 
さて、ここを乗り越えれば、あとは同じ動きですね。
途中でこんがらがってきちゃうかもしれませんが、メトロノームをつけながら、あせらずやっていきましょう。
 
今回はアウトサイド移弦がテーマでした。
次回は、インサイドの移弦について解説します。
 

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