【まえがき】
今表現活動やビジネスにおいて、SNS運用は欠かせません。
ミュージシャンにとってもSNSは、作品発表や公演の宣伝に欠かせないツールとなっています。
YouTubeとSNSなくしては、音楽活動は成り立たない時代です。
一方で、SNS運用が諸刃の剣となる可能性も、常に意識しておかねばなりません。
SNS上では過激で極端な意見が増えています。一方通行で、減ることはありません。
このような中でうまくSNSを活用していくには、「環境認識」と「目的意識」が必要でしょう。
【この記事の概要】
◆ ネット上の意見はだいたい極端なものばかり
◆ 自分がネット上で発する意見も極端なものばかり
◆ その意見は本当に「望まれる極端な意見」だろうか
◆ ネット上で意見を言うときは場をわきまえて言ったほうが良い
◆ あるいは「狙って」言う
環境分析
まずは、自分の周りの様子を眺めてみましょう。
会社の周りの人たち、クラスの友達、サークルの仲間たちを眺めるのと同じ感覚で、自分のフォロー一覧を見てみましょう。
おそらく、自分がフォローしている人たちは、特定のクラスタに偏っているはずです。
例えば、Twitterなどで僕をフォローしてくれている人であれば、他にもマンドリン関係の人をたくさんフォローしている場合が多いと思います。
そんな「No Mandolin, No Life」な貴方は、知らず知らずのうちに、さらなるマンドリンの魅力(あるいは共感)を追い求め、いろんな人をフォローしているわけです。
そうしているうちにマンドリンの沼にはまり、もう抜け出すことはできない、というわけです。
素晴らしいですね。どんどんマンドリンの沼にはまっていただきたいと思います。
一方で、これはマンドリン以外のどんな事にも当てはまることなのです。
Yahoo!トレンドなどを見ていて、よく政治関連の発言がバズっているのを見ますよね?
そういったツイートのリプ欄を見ていつも思うのです。
「類をもって集まる」とはこのことだな、と。
過激なバズツイートのリプ欄を見ると、ほぼ例外なく、意見が一方向に偏っています。
そして、同時期に反対意見のツイートがバズったりもしますが、そのツイートのリプ欄も意見が偏っています。
みんな思い思いの意見を述べているのですが、違う意見の者同士が交わることはないのです。
なぜそうなるのか?
人はみな、自分の見たいものを見て、見たくないものには無意識に蓋をする生き物だからです。
ネット社会では特にその傾向が強いので、自然と意見が極端な方向に進んでいくことも多いです。
自分の中での普通の意見は、他人から見ると極端な意見かもしれない。
それを認識しておくことで、SNSでの不慮の事故も少しは防げるのではないでしょうか?
目的意識
極端な意見を持つこと自体は悪いことではないと思います。自分が選んだ道ですので。
ですが、SNSにおいては、「求められる極端な意見」と「求められない極端な意見」があることを忘れてはいけません。
だって、基本的には、みんな自分が見たいものしか見たくありませんから。
例えば、貴方がミュージシャンとして尊敬する人をフォローしたとします。
それは、その人のミュージシャンとしての活動や考え方を知りたいからですね。
ですが、そのミュージシャンがいきなり、音楽とは一切関係のない、自分が絶対に相いれない意見を発信したとしましょう。
その時、貴方はどう思うでしょう?
それはそれ、これはこれ、としてそういった発言を見ないようにしてフォローし続けますか?
それとも、幻滅してフォローを解除しますか? ファンをやめますか?
SNS上で何も考えずに発した一言が、裏切りと捉えられることもあるということです。
だからですね、音楽と関係のない分野の意見を言うときは、「本当にここが適した場所なのか?」を考える必要があります。
だって、その意見は「求められていない極端な意見」である可能性があるから。
どうしても言いたいのであれば、そのリスクをわきまえた上で、きっちりと目的意識をもち、効果を狙って言うべきです。
それができないのであれば、別アカウントで発信したほうが良いでしょうね。。。
SNS運営の目的が「ミュージシャンとしての活動を発信すること」であれば、そこから逸脱したことを発信する場合は気を付けましょう、という話でした。
自戒をこめて。
【あとがき】
この記事の概要を再掲。
◆ ネット上の意見はだいたい極端なものばかり
◆ 自分がネット上で発する意見も極端なものばかり
◆ その意見は本当に「望まれる極端な意見」だろうか
◆ ネット上で意見を言うときは場をわきまえて言ったほうが良い
◆ あるいは「狙って」言う
ポイントは、自分のフォロワー、あるいはフォロワーになってほしい人達に、嫌悪感を与える可能性がないか、です。
犬や猫など、嫌悪感を与えないものであれば、まったく問題がないどころか、世を平和にすることに役立つでしょう。
自分の推しキャラを発信していても全然問題ないと思いますよ。(hydeとか…)
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