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さて、今日は、今回使った「テナーマンドリン」という楽器について解説したいと思います。
簡単に言うと、マンドラ(テノールまたはコントラルト)にマンドリン弦を張ったものです。
基本チューニングは、下からD-A-E-B、半音上げたりすることもあります。
マンドラにマンドリン弦を張るだけ。
たったこれだけで、マンドラでもマンドリンでもない、独特の響きが出来上がります。
マンドラをお持ちの方、是非お試しください。
ちなみに、弦の長さには十分ご注意ください。
比較的手に入りやすい弦の長さは以下のとおりです。
Optima―69cm(小振りな楽器なら張れるかも。)
ARS―74cm(大きくなければ張れるかも。)
D’Addario―100cm弱(超長いです。どんとこい。)
※手持ちの弦で試した結果です。ロット、製作時期によって違う可能性もあります。
と、ここまで書いておきながら何なんですが、「テナーマンドリン」なんていう楽器は本来存在しません。
僕が勝手に付けた名前です。歴史家の方、お許しください。
さて、ここからは、ちょっと余談ですが・・・。
以前からマンドリン属楽器の一つの弱点だと思っていたことがあります。
楽器の名前についてです。
マンドリンという楽器は知っていても、マンドラ・テノールやマンドロンチェロという名前をご存知の方は極端に少ないのです。
もちろん、それを普及させるのが僕らの役割とも考えるのですが、一方で楽しんでいただくために少し余計なフィルターがかかります。
「え、それマンドリンじゃないの?」
「あ、はい、マンドリンの一種なんですけど、1オクターブ低い楽器で、マンドラ・テノールって言います。こっちはマンドロンチェロで・・・」
こういう会話を楽しんでいただける場合は良いのですが、場合によっては、まどろっこしい時があるのです。
あと、今の時代だと、googleさんも、マンドリンとマンドラ、マンドロンチェロは全く別のものだと判断する可能性がありますんで、ちょっと不利です。
その点、ウクレレやギター、リコーダー、サックスなんかはシンプルでうらやましいです。
ソプラノ、テナー、バリトン等を前につけるだけですからね。
要するに、〇〇マンドリンという表現をしたかった、というのが今回の楽器を「テナーマンドリン」と読んでいる理由の一つです。
では、マンドロンチェロにマンドラ弦を張ったら(そもそも張れるのか?)、何ていう名前にしたら良いんでしょうね。
今週末にも池袋のイケガクさんにてインストアライブをさせていただきます。
どんな音か、気になる方は是非いらしてくださいね。
ちょっと実際に触ってみたい、なんていうリクエストにもお応えできると思います。
※「なんだ、楽器自体はただのマンドラじゃないか」という意見もあるかもしれません。
その通りです。ですので、マンドラとして認識していただいても構いません。
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