ピックがズレるという概念を無くそう。

前回のポストに続いて、また発明に関する記事です。

 

まずは簡単に背景から。

11年前、私はマンドリンという楽器のプロ奏者でした。

このマンドリンという楽器は、ピッキングを絶え間なく繰り出すトレモロという奏法をメインとするものです。

さらに、当時は伴奏なしマンドリン一本で90分のステージパフォーマンスをこなしていました。

白熱した演奏の中で、汗ばんだ指でピックが滑りそうになることもありました。

実際にピックが滑って弾けなくなるほどでなくても、違和感や不安を持ちながら演奏することは多かったです。

 

ピックを空中で固定したい

そんな中で、当時、ピックを空中のベストポジションでキープしたいと思い、サポートツールを自作していました。

例えばこちらの動画で人差し指につけているものがソレです。

ジョジョ第三部OP STAND PROUD カバー #mandolin #mandoline #マンドリン #石橋敬三

このツールは、ピックの位置が迷子になる不安をなくしてくれるだけでなく、自由なプレイを可能にしてくれました。

 

指に力を入れるのは、 弦に当たる瞬間だけでいい

理想論ですが、指に力を入れるのは弦を弾くその瞬間だけであるべきです。

これは他の楽器やスポーツでも共通することです。

野球やゴルフのスイングでも、インパクトの瞬間に最大効率で力を込められるよう、スイングの過程では無駄な力をいれないのが鉄則です。

このサポートツールを使うと、ピックが弦に当たる瞬間以外は手放しでも良いので、力を効率よく加えることができます。

そして、脱力の結果、ストロークも速くなり、ピッキングの切れ味も上がります。

 

脱力の世界を 多くの方に体験してほしい

当時に自作していたサポートツールは、飽くまで自分専用でした。

ピックの握り方や角度は十人十色ですが、11年前の自作ツールは自分と同じピッキングフォームの方にしか対応しませんでした。

今回、固定の手段や角度、機構に工夫を加え、様々なピッキングフォームに対応できるように改良を重ね、完成したのが『ピックの達人 ~The Pick Master~』です。

ピックの達人 The Pick Master

ピッキングはとても奥が深いです。中級者以上の方こそ、なおさらそれを実感されるでしょう。

知らず知らずのうちに無駄な力が入ってしまい、ピッキングの柔軟性や切れ味が失われることがあります。

これまでにない脱力の世界を体験することで、ピッキング表現の新しい扉が開かれるかもしれません。

是非チェックしていただければと思います。

 

ピックの達人 ~The Pick Master~
https://logicwave.jp/products/pick_master

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