※この記事は、本気で上達を目指す方、または生徒や後輩の上達を支援したい方へ向けたものです
上達の道はドラマティック
現代に生きる僕らはとても忙しいです。
なるべく効率よく上達し、効率よく楽しみたいものです。
上達の先に今よりも高いレベルの楽しみがあるとしたら…
可能なかぎり効果的な練習をして、最短距離で上達したいものですね。
一点注意がありまして、
初心者と中級者以降ではアプローチが違ってきます。
ですので、今がどの段階なのか、把握することが重要です。
最初はだいたい何をやっても伸びる
ちょっと誤解が生まれそうな言い方ですが、最初はだいたい何をやっても伸びます。
だから、初心者の頃は、とにかく練習あるのみです。
初心者の方から「Aの練習法とB練習法どっちが良いか悩んでます」という質問をいただくことがあります。
そんなとき、僕の場合はこう言います。
「なんでも良いから思いつく練習をやっていきましょう」
ぶっきらぼうに聞こえるかもしれませんが、初心者の段階ではあまり練習法にこだわりすぎない方が良いと思います。
なぜなら、この段階ではとにかく「慣れ」によって自動的に上達するからです。
一番もったいないのは悩んでいる時間ですので、悩むくらいならとにかくやってみることをおススメします。
※変な練習をしたばっかりに後で修正するのが大変、などのリスクも多少ありますが、心配な方は専門の先生のもとで習いましょう
伸び悩みは成長の証!
「最近急に成長が止まった気がする」と思っている方は、初心者から中級者に移る段階かもしれません。
自動的に上達するボーナスステージが終わって、伸び悩みを感じだす方が多いです。
おめでとうございます!
何を突然?と思われたかもしれませんが、僕は本気です。
この「伸び悩み」は成長痛ですので喜びましょう。
悩んでいるのは先を見据えている証拠です。
進むべき道が視野に入った状態です。
つまり、次のステージへ進むチャンスが与えられたのです。
そして、ここからが肝心です。
練習の進め方
課題をしっかりと確認しよう
あなたの「こうなりたい」は何で構成されていますか?
何を解決したら目標に近づけますか?
そうです。
まずは課題をきっちりと理解するところからはじめましょう。
自分の課題が何かなんてわからない…そんな方もご安心ください。
次の記事で課題の洗い出し方を説明しますので、まずは次に進みましょう。
練習メニューを決めて実行しよう
練習は課題に対応したものを用意しましょう。
例えば左手小指の使い方に課題があるのであれば、それにフォーカスした練習を用意します。
当たり前のことですが、これが出来ていないことが多いです。
基本的には、一気に全部の課題を解決しようと思わず、一つの課題について一つの練習を用意するようにしましょう。
また、練習はなるべく固めて行わず、無理のない時間で毎日行うようにしましょう。
逆の言い方をすると、無理なくできる練習を毎日こなすようにしましょう。
そして、ここが大事なところですが、用意した練習メニューをこなした後にどんな成長が待っているのか、リアルに想像しましょう。
上手く出来ている自分をしっかりイメージしてから、練習にのぞみましょう。
練習の経過を客観的に観察しよう
課題に対して練習を当てていくわけですが、ここで気になるのが効果ですね。
練習メニューによってはすぐに効果の出るものもあれば、なかなか効果の出ないものもあります。
決して焦らずにやっていきましょう。
一つの練習メニューで、連続10日を超えるか、合計時間が200分を超えたあたりで、一度効果を見てみると良いでしょう。
効果をわかりやすくするため、できれば初日の練習と10日目の練習を録画しておくと良いでしょう。
初日と10日目を比べてみて、どうでしょうか?
その結果をみてから、次にどうするのか考えましょう。
次にどうするのか考えよう
練習が効果てきめんで、一気に目標が達成できたら、嬉しいですよね!
でも、いつもそうなるとは限りません。
実際は、思っていたほど効果がでないことも多いです。
そんな時、次にどうしたら良いのか、迷いますよね。
そこで、状況毎に簡単にまとめてみました。
・すごく効果が出て目標が達成できたとき
↳おめでとうございます!練習を卒業するか減らしましょう!
・効果が良い感じにでているとき
↳その調子です!同じ練習メニューを続けましょう!
・効果が無いわけじゃないけどイマイチなとき
↳練習メニューを少しだけ変更することを考えましょう
・効果が全く感じられないとき
↳別の練習メニューに変更するか、課題を再確認しましょう
まとめ
まとめると、次の①~④を繰り返していくことになります。
①何をどうしたいのか、課題を確認する
②課題に対応した練習メニューを用意する
③しばらく練習して経過をみる
④結果を見て、次にどうするのか決める
この流れは、PDCA(Plan→Do→Check→Action)と言ってビジネスの分野でも活用されているものです。
①→②→③→④→①→②→③→④→….という風に回していくものです
「マネジメントサイクル」と呼ばれたりします。
※実際は、状況に応じてPDS(Plan→Do→See)になったりしますし、初心者の場合は、もっと簡略化してDSDS(Do→See→Do→See)でも良いと思います。
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