理想の楽譜頒布の形を考えた件

久しぶりの記事公開です。
先日、楽譜に関するこんなアンケートを実施しました。

Q.  楽譜についての意識調査です。次のABCのどの感覚に近いですか?

https://twitter.com/Kzo_Ishibashi/status/1158552452871806976
結果はなんと、製本派がわずか5%、ダウンロード派が70%!
予想はしていましたが、ダウンロード販売化の波を感じざるを得ません。
ダウンロード派がここまで増えた主な原因は以下だと思います。
①単純にダウンロード購入できる楽譜のラインナップが充実してきた
②ダウンロードのほうがすぐに手に入るから

③世代のアップデート & ダウンロード購入に抵抗を持たない人の増加
④スマホ大型化などにより、ダウンロード楽譜の利便性が向上した
⑤その他、いろいろ便利だから…


さて、ここから先は、ニーズと実情に対応した「理想の楽譜頒布の形」を考えましょう。

まず、楽譜というモノを分解します。
いったい「楽譜」とは何なのか。
辞書ではこう定義されています。

【楽譜】
楽曲を一定の約束のもとに記号などによって書き表したもの。五線譜など。(三省堂 大辞林)

音符やアーティキュレーションなど、演奏に必要な情報を得るもの、ということですね。
定義によれば「演奏に必要な情報」を得られるのが楽譜の条件のようです。
ですが、皆さんの意見を聞いていると、楽譜にはそれ以外の機能(あるいは役割、ニーズ)もあるようです。
整理すると3つにわけられます。

【人々が楽譜に求める主な機能】

・演奏に必要な情報を得られる
・楽譜というフォーマットのファングッズ
・所有欲を満たす(楽譜のコレクション)

次に、それぞれの機能とそれを手に入れるための手段を整理します。

『楽譜の機能 と 入手の手段』
◆演奏に必要な情報を得る
↳ PC/タブレットで得られる → ダウンロード購入
↳ 紙媒体で得たい
↳ プリントアウトできる → ダウンロード購入
↳ プリントアウトできない → 紙の楽譜を購入
◆楽譜という形式のファングッズ
↳ 紙媒体の楽譜を購入する → 製本楽譜を購入
◆楽譜のコレクション
↳ データでも満足 → ダウンロード購入
↳ データでは満足できない → 製本楽譜を購入

こうやって見ると、本来の意味での楽譜の機能を果たすには「製本」は不要ということになります。
「演奏に必要な情報」を手に入れるにはダウンロード購入か、あるいはペラペラの紙で十分です。
ファングッズやコレクションの機能(ニーズ)は、ひょっとして楽譜以外の他のもので代用できるのでは….?

だいぶ文章が長くなってきたので、一旦ここで切りますね。
長文をご覧いただき、誠にありがとうございました!
続きの記事は近いうちに公開します。
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