ミュージシャンのためのコピーライティング術(基礎①)

当たり前ですが、ミュージシャンは、音楽による表現を得意とします。

逆に言うと、多くのミュージシャンは音楽以外による表現があまり得意ではありません。

僕もそうです。

僕の場合は、話したり書いたりするのが昔から苦手なので、音楽で表現することを覚えた経緯があります。

コピーライティングを意識していますか?

さて、もしあなたがミュージシャンなら、あなたの表現をより多くの人に届けたいと思っているはずです。

もちろん、僕も自分の音楽をたくさんの人に届けたいと思っています。

「自分の音楽を聴いてもらえたら、みんな気に入ってくれるはずだ」

「数分だけでも自分の曲を聴いてくれさえすれば…」

みんなそう思っているはずです。

だけど、なかなかその機会が増えない…。

 

その機会を増やすには、適切な宣伝が必要なのです。

せっかく良いものを作ったんだから、みんなに届けるために宣伝しましょうよ。

…と、そんなこと、すでにやってますよね。

 

ではその宣伝の効果を倍増させることを考えましょう。

今日は、コピーライティングの話を自分なりにまとめます。

コピーライティングは簡単に言うと、宣伝文句です。

宣伝文句はフレーズがちょっと違うだけで効果が倍も違ったりします。

ミュージシャンとしての僕の視点からコピーライティングの手順を共有します。

 

誰に/何を/どう伝えるかを決める

まずは、「誰に」「何を」伝えるかを決めます。

たとえば、とっておきの新曲ができたとします。

その新曲は、誰に届けたいですか?

既存のファンですか?

まだ出会っていない新規のファンですか?

どんな生活を送っている人に届けたいですか?

「そんな細かいこと考えずに、とにかくみんなに聴いてもらいたい!」

ですって?

気持ちはわかります。本当のゴールはそこです。

でも、コピーライティングの上では、わけて考えたほうが良いです。

ターゲットが混ざると、コピーもぶれます。

 

①ターゲットをはっきりイメージする

まず、ターゲットをはっきりさせることが大事です。

少なくとも下記は、イメージしておくと良いでしょう。

  1. どんな時間にどんな生活を送っているか
  2. 一番関心のあること
  3. 悩んでいること
  4. どんな場所で過ごすことが多いか(SNS含む)

他にも通勤手段とか職業とか、生活を具体的に想像すると良いと思います。

実際にいる人を想定してもよいですが、あまりマニアックになりすぎないほうが良いでしょう。

また、当然ですが、新曲の中身とマッチするターゲットを意識しましょう。

ここでミスマッチが起こると何を言っても響かないので、本当にマッチしているか落ち着いて確認しましょう。

 

②何を言うかを決める

次に「何を言うか」を決めます。

ここでも新曲の中身が大事になります。

そもそも、この新曲をとおして伝えたいことは何でしょう?

それが大前提です。

商品パッケージと中身が違うとがっかりしますよね?

それと同じで、新曲の中身とコピーは、強い関連がないといけないです。

 

新曲で伝えたいこと。

でもそれは「あなたが個人的に伝えたいこと」です。

しっかりとあなたの音楽に耳を傾けてくれる段階になったら、それで十分伝わるでしょう。

でも、相手はまだあなたの新曲を聴いたこともないし、ましてや名前すらも知らないかもしれない…。

 

そこで、「自分語」を「相手語」に変換するのです。

 

③相手語に変換しよう

「相手語」は僕が勝手に言ってる言葉です。

まず、相手の立場にたって考えるのです。

ターゲットがどんなときに、自分の新曲に出くわすのか。

どんな悩みがどういう風に解決できるのか。など。

要するに、自分の新曲が、相手にどんな価値を与えるのか。

あなたの音楽によって、休日のティータイムが優雅なものになるかもしれません。

やる気を引き起こしたり、悲しみをやわらげたり、睡眠の質を向上するかもしれません。

もしかしたら、ひとりぼっちの帰り道の寂しさを紛らわせるかもしれませんね。

 

ターゲットにとって、自分の新曲の価値は何なのか。

その価値を、相手の立場にたったフレーズ「相手語」に変換するのです。

 

④あれ、なんか違うな、と思ったら…

考えが行き詰まったり、なんか違うな、と思ったら前の手順に戻りましょう。

②の「何を言うか」に戻っても良いでしょうし、それでもダメなら①のターゲティングに戻っても良いと思います。

「誰に言うか」⇒「何を言うか」⇒「相手語への変換」

この順番で考えて、行き詰まったら戻る。これの繰り返しです。

最終的に「相手語への変換」を経て、満足の行く宣伝文句が出来上がったら終了です。

お疲れ様です。

 

みなさんの思い、伝えたい人にちゃんと伝わりますように。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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