五感マーケティングはもう古い?ニューノーマル『新五感』を考える。

五感マーケティングはもう古い?ニューノーマル『新五感』を考える。

ニューノーマルにおける『新五感マーケティング』を考える。

2020年に始まったコロナ禍によって、生活様式が大きく変わりました。

コロナ禍の影響をほとんど受けない業種もあれば、早期に上手く対応している業種もあります。

しかし、大半はいまだにニューノーマルへの対応に苦慮しているところだと思います。

 

従来の「五感マーケティング」が通用しない?!

ニューノーマルにおける新しい五感_失われた五感刺激の機会

人間の持つ五感、つまり視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚にフルにアプローチすることは、マーケティングでは欠かせないものとされています。

でも、コロナ禍で、これまで通りのリアル場所での集客が難しくなった今、十分に五感にアプローチするするのが困難になっています。

視覚と聴覚は遠隔、インターネットでも十分に刺激できるかもしれません。

しかし、触覚、味覚、嗅覚は非常に難しいですね。

特に、これまで一か所に大人数が集まることを前提としていた企画やイベントは、リモートやウェブサービスなどの代替手段を余儀なくされ、五感を刺激することが難しくなってしまいました。

テクノロジーの進化をもってしても、今後10年は復元できないかもしれません。

仮にそうだとすると、従来の五感という軸だけに頼ったマーケティングは心もとない、ということになります。

 

従来の五感では測れない価値があるはず!

ニューノーマルにおける新しい五感_五感では表現できない価値がある

そもそも、従来の五感で、商品サービスや文化の価値を語るのは限界に来ているのではないでしょうか?

特に、2010年代以降の「常にネットと繋がっている時代」では、新しい価値基準がたくさん発見されています。

2010年以降に誕生したサービスを眺めると、次の5つの価値があることに気づきました。

  • 没入感
  • 自由感
  • 接点の深さ
  • 接点の範囲
  • 自己存在感

没入感

視覚、聴覚、その他の感覚からの情報に基づくリアルな臨場感。または、それに没頭する感覚。

「ながら」も良いですが、できることなら「それを楽しむことに集中」していただきたいですよね。

自由感

時間的、地理的、周囲環境的な制約がなく、自分好みの方法で楽しめるという感覚。

例えば、最近のリモート取り組みは、周りを気にせず自分の楽しみ方を貫けるというメリットがありますよね。

接点の深さ

同じ時間、同じ空間(ウェブを含む)を共有することで得られる一体感。あるいは社会的接点の強さ。

輪の中に入っている、コミュニティに属しているという実感を持ってもらいたいですね。

接点の範囲

地理的、属性的な制約を越えて、どこまでリーチできるか。社会的接点の範囲の広さ。

例えばウェブだと、リアルではとうてい出会えなかった人やコミュニティと遭遇できますね。

自己存在感

自分の行動が他に作用する感覚を通して、そこに自分が存在していることの意味を感じること。

インタラクティブ(相互)にコミュニケーションがとれて、他に影響があると、自分が参加している意味を感じやすいですね。

 

従来の五感 + ニューノーマル五感

ニューノーマルにおける新しい五感_没入感、自由館、接点、自己存在感

もちろん、従来の五感を捨てるべきではないです。

従来の五感に、ニューノーマルの新しい五感を加え、10感で考えていくと良いでしょう。

ちなみに、新しい五感は、アフターコロナにおいても重要だと考えます。

というか、コロナ以前から、すでに新しい五感が重要になっていた、というほうが正確でしょう。

 

 

5感ではなく、10感で考える

演奏会などイベントの10感評価

例えば、演奏会(イベント)を想像しましょう。

コロナ前は、会場に大勢のお客さんを呼んで、現場で音楽体験を届けていました。

しかし、withコロナでは従来の演奏会を中止し、「無観客」「動画公開型」「マッシュアップ動画型」などへ移行する動きがみられます。

ニューノーマルにおける新しい五感_十感での評価法

無観客ライブ配信型

現場にお客さんは呼ばないけど、リアルタイムで現場の様子をライブ配信する方法です。

現場の生のバイブレーション、つまり音による振動などを肌で感じられないので「触覚」への刺激ができません。

また、従来のライブでは、ライブへ向かう道中の体験や、前後の食事なども重要な体験価値となり得ましたが、withコロナではその方向(味覚、嗅覚)での価値を作るのが困難です。

一方で、新しい五感のほうに目を向けると「自由感」が大幅に向上し、その代わり「没入感」が犠牲になっている、という具合です。

動画公開型

ライブ中継ではないけど、実際に現場で演奏して撮影した動画を公開するパターンです。

とことんこだわってカッコよく編集できるので、視覚的、聴覚的な刺激を十分に高められます。

新しい五感に目を向けると、「無観客ライブ配信型」に比べ、広く浅い接点価値を提供できます。

マッシュアップ動画型

プレイヤーが現場に集ることなく、遠隔でそれぞれが撮影した動画・音声を合成した動画を公開するパターンです。

現場に集まって演奏をする「動画公開型」に比べてプレイヤーの参加自由度は高くなります。

一方、「没入感」提供価値が損なわれる可能性があります。

 

趣味コミュニティの10感評価

例えば、音楽や手芸、語学などの趣味のコミュニティでは、コロナ前まで大人数で集まって活動をしていました。

しかし、withコロナのニューノーマルでは、従来と同じような活動が難しくなっています。

そこで、従来から変形した形での活動が求められています。

ニューノーマルにおける新しい五感_十感での評価法_コミュニティ

少人数型

単純に人数や頻度を絞って活動する方式です。

良くないことだらけに思うかもしれませんが、参加する側としては、少人数になることによるメリットもあるでしょう。

接点の深さや自己存在感の価値がアップする可能性がありますので、そういう部分をうまく訴求したいですね。

時差リモート型

リモートでの活動はまだまだ進化途上と言えます。

5G関連サービスが本格普及する以前の今は、時差をもって行うほうがスムーズなことが多いでしょう。

しかし、時差があると、様々な価値が犠牲になってしまいます。

そのため、参加者のモチベーションを保つのが非常に難しくなります。

同時リモート型

同時接続可能な5Gサービスが普及すれば、時差のないリモート参加体験ができるようになります。

リアルに集まった時に比べて、従来の五感の面では劣ってしまうでしょう。

しかし、ニューノーマルの新しい五感の方面では、これまでになかった価値をつくることができそうです。

 

欠けた価値を戻す? 違う方向に伸ばす?

ニューノーマルにおける新しい五感_価値を戻すか、価値を伸ばすか

コロナ禍によって、サービスや文化の価値の一部が欠けてしまいました。

価値が欠けてしまったことへの対応としては、二つの方向性があります。

あなたはどちらの方法で、価値を高めていきますか?

リバイバル型

コロナ禍によって失われた五感価値を、テクノロジーとアイデアで取り戻す方向性です。

従前は100%だったところ、どこまで戻せるかがカギになります。

しかし、本当に100%に戻せるのでしょうか?

トランスフォーム型

欠けた部分を復元するのではなく、新しい技術と発想で、これまでになかった価値を創り出す方向性です。

ここではニューノーマルの新しい五感が重要になってきます。

 

(あとがき)
・実際は、リバイバル型とトランスフォーム型の合わせ技が必要になってきそうですね。
・「新しい五感」は当サイトオリジナルです。引用される場合は、本記事のURLを添えてください。
・自分なりに深く考えた上でこの記事を書きましたが、足らない観点があれば是非ご共有ください。

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